元気でいるために|フレイル予防のやさしい習慣(仙台・お話し日和/笑護)

※画像はイメージです

「いつまでも活力があり、元気でいたい」

誰もが願うことですが、この状態を維持するにはフレイル予防につながる行動や思考が切り離せません。

フレイルとは「改善しうる虚弱状態」を指します

最近、「前ほど動けない」「出かけるのが億劫」「食事が簡単になった」など、暮らしのペースが少し変わってきたと感じることはありませんか?

フレイル予防は特別な健康法というより、“毎日の暮らしを立て直しやすくする工夫”の集まりです。

実際に地域包括勤務の社会福祉士に伺った話し、介護福祉士として施設で13年働く僕の経験を織り交ぜて発信します。

むずかしい言葉はできるだけ使わず、今日から取り入れやすい形で整理しました。

※この記事は、日常生活の工夫をまとめた一般的な情報です。特定の効果を保証したり、診断や治療の代わりになるものではありません。体調面で不安がある場合は、無理をせず、必要に応じて専門機関へご相談ください。


目次

フレイルとは「できていたことが、ちょっと面倒になる」状態

フレイルは、病気の名前を決める話ではありません。ざっくり言うと、体や気持ちの“余裕”が少しずつ減って、生活が狭くなりやすい時期のことです。

社会福祉士からは「困りごとは、いきなり大きくなるわけじゃない。先に“面倒くささ”が増えるんですよ」とのお話を伺いました。

施設で働いていた私も、まさに同じことを感じています。転びそうになる前に、外に出ない日が増えたり、食事が単調になったり、会話が減ったり……。そんな小さな変化が少しずつ重なると、元気の土台は揺らぎやすくなります。

こんな変化が増えたら、暮らしの点検どき(目安)

※当てはまったからといって何かを決めつけるものではありません。「整えるきっかけ」にしてください。

  • 歩く速さが落ちた気がする
  • 家にいる時間が増えた
  • 料理が面倒で、同じものが続きがち
  • ひとりで食べる日が増えた
  • 人と話す回数が減った
  • 段差や階段が少し怖い
  • 服がゆるくなった気がする

フレイル予防は3本立て:「動き」「食事」「人の気配」

予防というと「運動を頑張る」と思いがちですが、実際は一つだけ強くしても続きません。暮らしの元気は、次の3つがそろうと戻りやすいです。

動き:運動ではなく「止まっている時間を短くする」

体に効くのは、きつい運動より、動く場面を増やすことです。目標は「鍛える」ではなく「固まらせない」。

家の中でできる“軽い増量”

  • テレビを見ながら、CMの間だけ立って足踏み
  • 椅子から「ゆっくり立つ→座る」を5回(つかまれる場所で)
  • 台所に行ったついでに、部屋を一周して戻る
  • 玄関まで行って外の空気を吸う(それだけでもOK)

先に整えたいのは「転びにくさ」

施設で強く感じるのは、転びそうな不安があると、外出も会話も減りやすいことです。まずは環境から。

  • 通り道の床に物を置かない(コード・小さな段差は要注意)
  • 夜間の足元を明るくする
  • 立ち上がる場所に手を添えられる所を作る
  • すべりやすい室内履きは見直す

食事:完璧より「いつもの食事に一品足す」

栄養の計算を始めると続きません。目指すのは、食事が“単品”になりすぎないことです。

足す」だけで形が整う例

  • ごはん+味噌汁に、卵や豆腐を足す
  • 麺類の日は、卵・ツナ・肉・納豆のどれかを足す
  • 缶詰(魚)+冷ややっこ+ごはん、でも十分に形になる

食が細い人は、無理に一度で増やさず、小分けにして回数でカバーする方法もあります(ヨーグルト、牛乳、チーズなど)。

飲み物:のどが渇く前に“少しずつ”

「あとで飲もう」が続くと、結果的に飲めない日が出ます。
朝・昼・夕・寝る前に、一口でもいいから“置き飲み”を決めておくと楽です。


人の気配:会話は「心の換気」。長話はいらない

用事が減って、誰とも話さない日が増えた」ということを感じてませんか?

会話は、気分を切り替えるスイッチになります。

つながりは“短く・薄く・回数多め”でOK

  • 週1回、電話で3〜5分
  • 近所で会ったら挨拶だけ
  • 店員さんと一言やりとりする
  • 集まりが苦手なら、顔を出してすぐ帰るでもOK

「迷惑かな」と思う人ほど、実は相手は喜ぶことが多いです。


1週間の“ゆるい型”を作ると続きます

気合いより仕組み。以下は例です。全部やる必要はありません。

月:立つ→座るを5回

火:買い物ついでに+5分だけ歩く

水:食事に一品足す(卵・豆腐・魚缶など)

木:誰かに短い連絡(電話でもLINEでも)

金:家の通り道を片づける

土:外の空気を吸う(玄関先でもOK)

日:好きなことをする(音楽・手芸・散歩など)

できない日があっても大丈夫。「また戻る」ができれば合格です。


心配が強いときは、早めに相談を

ふらつきが増えた」「外に出るのが怖い「食事が減って心配」など、気になることが続くなら、ひとりで抱えないでください。地域の地域包括支援センターは、高齢者の暮らしの相談窓口です。ご本人でもご家族でも相談できます。

体調面で不安がある場合は、無理をせず、必要に応じて専門機関へご相談ください

まとめ:フレイル予防は「暮らしの余裕を守る」ための小さな手入れ

  • 動き:止まっている時間を短くする
  • 食事:単品を減らして“一品足す”
  • 人の気配:短い会話を増やす

大きなことを始めなくても、暮らしの中で少し整えるだけで、元気は保ちやすくなります。まずは一つ、いちばん負担の少ないものから始めてみてください。

〖ご注意(免責)〗
※本記事は、一般的な情報と筆者の現場経験をもとにした内容です。施設や支援体制は地域・事業所により異なります。
※医療行為・介護行為(身体介助等)・治療・診断を目的としたものではありません。
※フレイル予防に関する記載は、効果を保証するものではありません。
※体調や生活に不安がある場合は、医療機関・ケアマネジャー・地域包括支援センターなどの専門機関へご相談ください。

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この記事を書いた人

介護福祉士(施設介護士歴13年)。親(高齢者)に関して、そのご家族の「どう対応すればいいかわからない」という悩みに向き合ってきました。

現在は仙台市で、「お話し相手(見守り)」、「通院付き添い」など、
介護保険ではカバーしきれない部分を支える訪問サービス
「お話し日和・笑護(しょうご)」を運営。

このブログでは、
・認知症の親との関わり方
・家族が疲れすぎない介護の考え方
・現場経験から見えたリアルな対処法
・介護士の悩み
などを、経験をもとにお伝えしています。

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