【仙台の通院介助・付き添い事例】一人暮らしの高齢女性に5時間同行|通院から買い物までサポート

Shogo providing hospital accompaniment support in Sendai

「病院には行きたい。でも、一人で行くのは大変で……」

高齢になっても一人暮らしを続けている方にとって、通院は想像以上に大きな負担になることがあります。

特に足腰に痛みがあったり杖を使って歩いていたりすると、病院へ行くだけでもひと仕事です。

今回「お話し日和・笑護(しょうご)」にご相談いただいたのは、仙台市内で一人暮らしをされている高齢の女性でした。

リウマチによる痛みがあり、一人で通院することが難しくなっているとのこと。

市内には息子さんがお二人いらっしゃいますが、お二人とも仕事が忙しくなかなか通院に付き添うことができません。

そんな中、担当のケアマネジャーさんが笑護のホームページを見つけてくださり、今回のご依頼につながりました。

実際に約5時間ご一緒してみると、

通院付き添いは、単に「病院について行く」だけではない。

そんなことを、あらためて感じた一日になりました。

目次

杖をつき、痛みに耐えながら歩く姿

当日、ご自宅へお迎えに伺いました。

お会いして最初に気になったのが、歩くときのご様子です。

杖を使って一歩ずつ歩かれていましたが身体を動かすたびに痛みがあるようで、時折表情を歪めていました。

リウマチが原因とのことですが、僕は医師ではありません。

痛みを和らげる方法や、治療について何かを提案することもできません。

介護福祉士として僕にできるのは、ご本人のペースを大切にしながら、安全に気を配り、安心して通院できるようそばにいることです。

急かさずゆっくりと車に乗っていただき、病院へ向かいました。

※お話し日和・笑護では、車による移動そのものの運賃はいただいておりません。料金は通院・外出時の付き添い等の生活支援サービスに対していただいています。

車の中で始まった、たくさんのお話

病院へ向かって車が走り始めると、ご本人から少しずつ日頃のお話が出てきました。

「息子は二人とも市内に住んでいるんだけどね。朝から晩まで仕事だから、なかなか付き添ってもらえないの」

息子さんたちを責めているような話し方ではありませんでした。

子どもには子どもの仕事があり、生活があります。

それを分かっているからこそ、頼みづらいこともあるのかもしれません。

そこから話はどんどん広がっていきました。

日頃の買い物が大変なこと。

普段の生活のこと。

そして、最近気になったニュースのこと。

話題が途切れることはほとんどありませんでした。

僕は、

「そうだったんですね」

「それは大変でしたね」

と相づちを打ちながら、お話を伺いました。

そして、ふと思いました。

もしかすると、ずっと誰かと話したかったのかもしれないな。

一人暮らしだからこそ「誰かと話す時間」も大切にしたい

一人暮らしでは、一日の中で誰とも会話をしない日があっても不思議ではありません。

テレビを見たり、新聞を読んだりすることはできます。

でも、テレビはこちらの話を聞いてはくれません。

もちろん僕は心理職ではありません。

会話によって何かを「治そう」としているわけでも、ご本人が抱えている悩みの原因を突き止めようとしているわけでもありません。

ただ、

第三者である僕と話す時間が、いつもの一人の時間とは少し違った時間になればいい。

笑護では、そんな関わりを大切にしています。

すぐに結果を求める必要もありません。

話を聞いたから元気になってほしい、外出したから明るくなってほしい。

そんなふうにこちら側の結果を押しつけるのではなく、話したいときには話していただく。

その時間がちょっとした気分転換になれば、それでいいと思っています。

病院に到着|ご本人の承諾を得て診察室へ

病院に到着し、まず受付を済ませました。

診察まで一緒に待ち、順番が来たところでご本人の承諾をいただいて僕も診察室へ入りました。

医師から現在の状態について説明を受け、今後の生活についてのアドバイスも伺います。

高齢になると、

「先生が何を言っていたのか、家に帰ったら分からなくなってしまった」

ということもあります。

また、病院では緊張してしまい、聞きたかったことを診察室に入った途端に忘れてしまうこともあります。

付き添う人が一緒に説明を聞いておけば、診察後に内容を整理することもできます。

診察時の説明を一緒に聞き、必要な内容を家族やケアマネジャーさんへつなぐことも、通院付き添いの大切な役割の一つだと僕は考えています。

診察を終えた後は薬局へ。

処方された薬を受け取り、無事に今回の通院は終了……と思ったのですが、この日はもう一つ、ご希望がありました。

「せっかくだから買い物もしていきたい」

病院を終えたところで、「買い物もしていきたい」とご希望されました。

そこで帰宅する前に、スーパーへ立ち寄ることにしました。

普段は身体の痛みもあり、なかなか思うように買い物ができないそうです。

ですから、この日は時間を急ぐことなく、ご本人のペースで店内を回っていただきました。

商品を手に取る。

棚を眺める。

「これはどうしようかな」と考える。

そして、自分で欲しいものを選ぶ。

私たちにとっては何でもない日常かもしれません。

しかし、外出すること自体が難しくなってきた方にとって、

自分で商品を見て、自分で選んで買うことも、大切な生活の一部です。

効率だけを考えれば、僕が代わりに買ってきた方が早いでしょう。

でも、それでは今回の「買い物」とは少し意味が違います。

日頃なかなかできなかった買い物を、ご本人のペースで楽しんでいただく。

僕はその時間に付き添いました。

約5時間の通院付き添いで感じたこと

ご自宅を出発してから、

病院での受付・診察

薬局

スーパーでの買い物

ご自宅へ

この日の対応時間は、約5時間になりました。

長い付き添いでしたが、僕にとって印象に残ったのは「何をしてあげたか」ではありません。

むしろ、

一緒に過ごした時間そのもの

でした。

僕は笑護の支援で、「してあげた」という感覚をできるだけ持たないようにしています。

困っている人をこちらが一方的に助けるのではなく、

一緒に病院へ行く。

一緒に医師の話を聞く。

車の中で世間話をする。

一緒にスーパーを歩く。

それくらいの関係でいいのではないかと思っています。

今日たくさん話したからといって、明日から生活が大きく変わるわけではありません。

それでも、

「今日は誰かとたくさん話した」

「久しぶりにゆっくり買い物ができた」

そんな一日があるだけでも、普段とは少し違った気分で過ごせるのではないでしょうか。

帰宅後に「通院付き添いレポート」を作成

ご自宅へ送り届けて、この日の付き添いは終了しました。

ただし、笑護の仕事はここで完全に終わりではありません。

帰宅後、この日の様子を「通院付き添いレポート」としてまとめました。

診察時に確認した内容だけではなく、付き添いの中で気づいた生活上の様子なども整理します。

そして翌日。

今回ご紹介いただいたケアマネジャーさんのところへ、ご挨拶も兼ねてレポートを持参しました。

レポートをお渡しすると、

「ありがとうございます。ケアプランに反映させますね」

と言っていただきました。

これはうれしかったですね。

自費サービスである笑護だけですべてを抱える必要はありません。

むしろ、日頃から関わっているケアマネジャーさんや、介護・医療の専門職へ必要な情報をつないでいく。

介護保険サービスと自費サービスの間をつなぐことも、笑護にできる役割の一つなのかもしれない。

今回の経験から、そんなことを感じました。

「またよろしくね!」という笑顔

そして今回、僕が一番うれしかったのは、ご自宅でお別れするときでした。

「またよろしくね!」

そう言って、笑顔を見せてくださいました。

最初にお会いしたときは杖をつき、痛みで表情を歪めながら歩かれていました。

もちろん、僕が付き添ったことでリウマチが良くなったわけではありません。

生活上の困りごとが、すべて解決したわけでもありません。

それでいいと思っています。

原因を探すこと。

診断すること。

治療すること。

それぞれを担う専門家がいます。

僕は介護福祉士です。

だからこそ僕にできるのは、その方の「暮らし」のすぐそばにいることだと思っています。

病院へ一緒に行く。

話を聞く。

一緒に買い物をする。

必要なことがあれば、ケアマネジャーさんなどの専門職へつなぐ。

そして、第三者と過ごす数時間が、ちょっとした気分転換になればいい。

通院付き添いという仕事は、単に「病院について行く仕事」ではありません。

今回の約5時間を通して、僕はあらためてそう感じました。

仙台で高齢の親御さんの通院付き添いにお困りの方へ

お話し日和・笑護では、仙台市を中心に、高齢者の通院付き添い・外出サポート・見守り訪問などを行っています。

「一人暮らしの親が、一人で病院へ行くのが心配」

「仕事を休めず、親の通院に付き添えない」

「診察で先生から言われたことを家族にも伝えてほしい」

「通院のついでに買い物にも付き添ってほしい」

そんなとき、ご家族とはまた違う第三者だからこそできる付き添いがあります。

介護保険だけでは対応が難しい部分についても、まずはご相談ください。

「またよろしくね!」

そう言っていただける関係を、一つひとつ大切にしていきたいと思っています。

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この記事を書いた人

介護福祉士(施設介護士歴13年)。親(高齢者)に関して、そのご家族の「どう対応すればいいかわからない」という悩みに向き合ってきました。

現在は仙台市で、「お話し相手(見守り)」、「通院付き添い」など、
介護保険ではカバーしきれない部分を支える訪問サービス
「お話し日和・笑護(しょうご)」を運営。

このブログでは、
・認知症の親との関わり方
・家族が疲れすぎない介護の考え方
・現場経験から見えたリアルな対処法
・介護士の悩み
などを、経験をもとにお伝えしています。

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